肌寒い空気を感じてふと、我に返ると私たちは元の時代に戻っていた。


早時様が最期に力を使ってくれたのか、水菊が連れ帰ってくれたのかは分からない。


私の隣には、タケルが居る。


「タケル。」


何となく名前を呼んでみた。


「ん…?」


タケルも何となく返事を返す。


「タケルが羽琉なんだね。」


「都こそ、水菊だったなんてな。」


不思議な気持ち…。