何がおこったの?


早時様は、居なくなってしまったの?


早時様は、教えてくれたわ。


聖月という鬼は、願いが叶ったら砂になって消えたって。


早時様も同じ様に、願いが叶ったから砂になって…消えた?


早時様の願いは、私に愛される事だって…。


そんなの!


「そんなの…嫌です。」


自然に流れ出る涙が、私の視界を歪ませた。


「なんで…私なんか…。
私なんかのために…。」


サラサラと、砂が風に舞って行く。