それに、間宮先生。 永瀬先生が言ってることが、大袈裟だとしても。 「…ふふふ」 たかが、あたしの熱くらいで慌てるなんて、変な人。 「あっ、でも結構まだ熱あるから、無理しちゃダメよ?」 「はい。」 「よろしい!じゃあ、あと少し寝ててね?わたしは職員室に戻ってるから」 ベッドの中で小さく頷けば、永瀬先生は微笑んだ。 カーテンが閉められて、バタンとドアが閉まった音を聞いて。 私は目をそっと閉じた。 間宮先生がやってくれた濡れタオルが冷たくて気持ちいいのに、心は温かくて気持ちいい。