そうすれば。 「良くできました。」 間宮先生は、褒める。 こんな簡単な問題をわざわざ解かせるのかと、疑いたくなるが。 「すごーい」「何でー?」「ありえねぇー」 そんな声が周りから聞こえてくるから、簡単なこともないのかと思った。 私は数学の授業が終わってからは、またいつものように、眠りながら放課後を待った。 あのピアスをどうしても、返してもらわなければならない。 早く早くと思いながら眠ったせいか、熟睡は出来なかったけれど。