「いいか?お前が下を見てなかったから私とぶつかり、乗る筈だった電車にも乗れなかったのだ!電車代返せ!」


無茶苦茶な理由をつけてこの教師(?)は生徒に電車代を求めてきやがった。にしても本当に教師か?どうみても子供にしか見えん。

「電車代って・・・いくらです?」

最後の『です』はカミカミだ。教師であっても年下にしか見えないからなんか敬語使いにくい。

こういうの、ロリって言うんだろうな。昨日、中学で真面目で成績学年上位だった友達から『ロリっていいよね!』と謎のメールがきた。真面目でまともだった彼に一体何があったのだろう。

教師は早く渡せと手を出してきた。

「380円」


ちょ、それは・・・


「こ、子供料金じゃねぇか!!」

「なんだ?悪いか」

だってみのるが子供って言ったらキレたじゃんさっき。言葉姉さんよりも滅茶苦茶だ。てっきり自分の体を有効利用してやがる。この教師は一生、大人料金とは無縁の存在だ。羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい・・・

「俺はもう大人料金なのに・・・」

しかし、よく考えると今はこの教室には沢山の生徒がいる。いきなり入ってきてこの教師と口論する俺はかなりウザイ存在だろう。

あー、中学の時代に戻って別の学校受験してぇ。