「莉子…なんで…。」

「ご、ごめんね…。細田が、どうしてもここに行きたいっていうから…。」

「そ、そんなぁ…。」




ここは、この10年間、
絶対に行きたくなかった遊園地。
悠太家と繭家で最後に遊んだ遊園地。




「ここじゃ…楽しめない。」

「でも、2個目のお化け屋敷行かなければ良くない?」

「…だよね。お化け屋敷行こうって言われても、1個目のお化け屋敷行けばいいもんね!」




繭はそう言って遊園地に入ることに決めた。