―――ゴロゴロ



雷が鳴って体がビクッってなった。





そしたら颯斗さんはあたしをぐっと引き寄せ、頭、背中を撫でてくれた。




颯斗さんの大きな手はまるですべてを光で包む太陽のように暖かい。




雷がまた鳴った。




あたしは颯斗さんの腕を強く握った。




「落ち着け。大丈夫だから。な?」





颯斗さんは優しい声をかけてくれる。




乱暴な言葉遣いじゃなくて、とっても優しい…




まだ出会って数日のあたしなんかにこんなにも優しくしてくれる人は他にいないんじゃないか…




そう思うと、颯斗さんの優しさに涙が出る。




「…ヒック……」




すると、颯斗さんが立ち上がろうとした。