――――ゴロゴロ




「――いやっ…」




もう、どれだけ泣いたのだろう。




さっきからずっと鳴りやまない雷のせいで眠れない。




あたしは過去に雷の影響で家が停電になったとき、誤って階段から落ちてしまった。




その時のことがトラウマで、雷の日はまともに歩くこともままならない。




寝るときは誰か安心できる人が、一緒にいてくれないと眠れない。





家では、お父さんとお母さんの寝室で一緒に寝ていた。





誰かといれば、泣くことはないけど、今日は、誰もいない。





怖くて怖くて仕方がない。




誰か……助けて…