家に帰ったものの、あたしと颯斗の間には気まずい空気が流れている。






どちらも口を開く気配がない。




なんで、何もしゃべんないの?




いつも、コーヒーとかメシとか帰ってきたらすぐ言うじゃん。




さっきのこと、気にしてるのかな?




あたしは、リビングのソファーに座っている颯斗に話しかけることを決めて、リビングに向かった。





「颯斗…」





名前を呼ぶとゆっくり顔をあたしの方に向ける。




「…あ、の……さっきの…」





自然にと思うほど、変に間が入ってしまう。





話しかけたはいいけど、何を言えばいいのかわからない。





あたしが迷っていると、颯斗が口を開いた。