結婚→恋愛

「どうしてあたしなんかを颯斗の結婚相手にしたんですか?」





ずっと疑問だった。




「お父さんが優都さんの知り合いだったとしても、あたしは優都さんに会ったことも、ましてや颯斗に会ったこともなかったのに…」





「俺も思った…」





どうやら颯斗も思ったらしい。





「そうか…覚えてないか…」





優都さんはやっぱりというような顔であたしと颯斗を交互に見た。





そして、13年前、あたしが三歳で颯斗が五歳だったときの話をはじめた。





「13年前にね、ふたり、会ってるんだよ」






え!?





嘘!覚えてないんだけど…





会ったっけ?