でも、颯斗に出会って、恋することができて…
よかったと思ってる。
感謝してるしね。
「俺もノリみたいな感じで結婚決めちゃったし、美琴ちゃんが嫌な思いしてるなら……その…離婚……も視野にいれてるし…」
最後の方を言いにくそうに口に出す優都さん。
そんなこと考えたこともない。
好きになってからはもちろん、好きになる前も。
その事をきちんと伝えなければならない。
「優都さん、華奈さん。あたし今、幸せです。すっごく。颯斗がいるから。颯斗はちっとも怖くなんかありません。確かに初めは怖くて、やっていけるか不安だったけど」
そう言うと、颯斗がちらっとこちらに視線を向けたのがわかった。

