颯斗がなにもしゃべらないから、あたしは華奈さんと話をした。





ていうか、聞かれた?





颯斗にいじめられてないか、とか。





颯斗が怖くないか、とか。





華奈さんが聞くたびに颯斗の機嫌が少しずつ悪くなっているのがわかる。





でも、あたしが、颯斗はとっても優しいですって言ったら、少し機嫌がよくなった。





そして、料理が運ばれ、メインが出てきたとき、颯斗が口を開いた。






「優都、用件を話せ。ただ食事をするためだけに呼んだんじゃねぇだろ」





その言葉に優都さんと華奈さんは手を止めて、颯斗を見る。





あたしも、手を止め、様子を伺った。