テーブルに向かう颯斗のあとを追う。





テーブルにはすでに優都さんと華奈さんが座っていた。




「座っていいわよ」




華奈さんが優しく微笑んだ。






颯斗がテーブルに座ったので、あたしも颯斗の隣に腰を下ろす。





「いや~。颯斗と食事なんて、久しぶりだな~」




「そうね~。1人、来ないんだもの」




優都さんと華奈さんは颯斗のほうを向き、わざとらしく言った。





「……用件はなんなんだよ」





わざわざパソコンにメールしやがって、と付け足す颯斗。




「あとで話すよ。それよりも、食事を楽しもうじゃないか」





颯斗は優都さんの言葉になにも返さず、視線を窓の外へ向けた。