って言いたいのに口が怖くて開けない。





雰囲気に負ける……





あたしはなんとか颯斗についていこうとする。





だけど、ここのレストランの従業員の人達がいちいち頭下げてくる。






ホントやめてください。





あたし、そんなに偉くないんですっ!





頭下げるなら、颯斗だけにしてくださいっ!





そんな願いも声に出さなければ届かない。





あたしはなるべく早足でその場を抜けた。