結婚→恋愛

一瞬、ほんの一瞬だったけど、悲しい顔を見せた颯斗。





その顔を見て初めて、こんなに軽々しく聞いていいことじゃなかったんだって思った。





でも、颯斗は話してくれた。




あたしが聞いたからか、聞いてほしかったからかわかんないけど。





「……俺、茜が四歳のときに生まれたんだ」





茜さん…って颯斗のお姉さん。





それに何か関係があるのかな?





「茜のときは初めての子供だったから、優都もちょくちょく仕事休んで茜と遊んでやったらしい。でも、俺は2人目の子供だったから…優都も、大きなプロジェクトを進めてて、家に帰ってこなかったんだ」





あたし達の前にはすでに運ばれた料理が並んでいた。





一切手を付けず、次の料理が運ばれる。