結婚→恋愛

「だいたいはわかった。でも、これは俺が悪い」





「そんなこと…」





「美琴。俺の妻ってことは、少なからず、こういったことに巻き込まれる可能性があった。それを阻止するのも俺の役目。今朝、イラついてたからといって美琴を1人で買い物に行かせたのは、俺が悪い」





美琴はいっこうに顔をあげない。





俺の話、聞いてるよな…?




「でも…あたしも悪い…。颯斗さんだけが全部悪いんじゃありません…。ごめんなさい」




   ・
あたしも…ね…




「そうだな。でも、俺はお前を救ってやれたのか?」





そう聞くと、ずっと下に向けていた顔を上げた。





「もちろんです。あのとき、颯斗さんが来てくれなかったら…」