結婚→恋愛

「……え…?」





ふわっと颯斗さんに抱き締められた。





雷の夜と同じように、やさしく、背中を撫でてくれる。





「美琴…大丈夫か?」





あたしをちょっと離して、顔を見て、そう言った。





「颯斗さんが…来てくれたから……大丈夫です…」





そう言うと、颯斗さんはやさしく笑って、涙を拭ってくれた。





「颯斗さんっ!!」





颯斗さんに安心したのか、涙が更に溢れだし、抱き締めてほしい衝動にかられた。





颯斗さんはそれを嫌がらず、受け入れてくれる。