結婚→恋愛

麻耶と蓮華と話していると、一樹が走ってくるのが見えた。





「はぁ~やっと着いたわ~死ぬかと思た~」




一樹は肩で息をしながら言った。





「車で来なかったんですの?」





確かに。




一樹は極度の方向音痴だった気がする。





「車で来ようとしたんやけど、ここがどこかわからへんくて、学校から、勘で走ってきたんや!!」





……コイツ、ただのバカじゃん。






「それはご苦労様ね」





麻耶が呆れて言う。





「……まあ、いいから入れ…」