言うなら今だ。





素直に本音を言えたんだから。




それよりも、美琴がどう思っていようと、伝えたい。





絶対俺に惚れさせてやる。




今、一番美琴に近い男は俺だって思うから。






「………あのさ、美琴……」




緊張してドキドキしてるのがわかる。




美琴に聞こえないかな?




美琴を見ると、顔を赤く染めていた。





それは、あのとき、体育館裏で見たあの顔で。





俺にほんの少し期待させる顔だった。