―――颯斗side―――




「……気を付けろ」




危なっかしい…



両手で料理とか持つなよ。




転んだらどうすんだ…




「……はい…すみません…」




少し暗い声の美琴に言い過ぎたかと思ったが、心配してたことを知ってもらいたかったから、あえて何も言わず、料理を取り上げ、テーブルまで運んだ。




そして、キッチンに入っていった美琴を追い、キッチンへ向かった。





「美琴、ほかの料理は?俺、持って……」





そこまで言って言葉を止めた。





美琴が泣きそうだったから。