結婚→恋愛

「お待たせしました~」



美琴が料理をもってリビングに入ってくる。




が、料理を両手に持っていて危なっかしい。



案の定、足をもたつかせた。




「あっ、危なっ!」




碧が言ったときには遅く、美琴は転びそうになる。




「キャッ」



だが、転ばなかったのは颯斗が美琴を受け止めたため。




「……気を付けろ」




「……はい…すみません…」



美琴が下を向いて言った。




碧がいるからと猫をかぶっていたことも忘れ、美琴を一括すると、美琴から料理を取り上げ、自分で運び始めた。




「賭けは恒哉の勝ちね」




その光景を見て、麻耶が小さく笑った。




「ホント…美琴ちゃんが、怪我しないか心配で仕方ないみたいですわ」




蓮華も麻耶に賛同し、そう言ったのは恒哉、麻耶、蓮華、一樹、碧しか知らない。