「玲子がその気なら、俺はお前が一人前になるまでとことん付き合うよ」



 そしてリーシュコードのブルーのネオンが初めてともったとき、その後ろには、

すでに人生の半分を厨房で過ごしてきた誠が、誰よりも長い間玲子を見てきた誠が、

あの温かな眼差しで影ぼうしのように控えていた。



 リーシュコード誕生と共に、玲子とサーフィンとの黄金時代は、

第二部の幕を開けたのだ。