自分でも嫌になるくらい

頼りなくて
ヒョロヒョロで

だっせー俺の両腕。



自分の運命を支えることすら出来ないくせに

偉そうに君を守ろうとした。



だから俺、大塚隼人は

ちょっとだけ修行に出ます。



期待しとけよ、さくら?

次に俺の腕を見たら
きっとビックリするぜ?


格闘家みたくムキムキで
真っ黒に日焼けしてさ。

もじゃもじゃと毛も生えてるかもな。


今みたいなガキじゃなく

すっかり大人になった俺がいてさ。




そして
その時は


今度こそ君を

本当の意味で
抱きしめてあげられる男になりたい。



だから


それまで……




「さくら、俺――…


東京に戻るよ」



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