忘れないで。

さくらの右側には
いつも俺がいるって事。



離れても

俺の左には
いつも君がいるよ。




本当は足跡を消して
カッコよく去りたいけど


こうして
証を残してしまう

未練がましい俺を
許してくれるかなあ……




「さくら……ちょっと抱きしめさせて」



俺はこの腕に
さくらを抱いた。


次にこうして抱きしめられるのは、いつになるかな。



精一杯
守っていたつもりだったけど


ごめんね。


俺は
抱きしめていたつもりが


君にしがみついていたんだね。