俺は君を傷つけるだろう。


だけどそれの何倍分もの幸せを、君に与え続けよう。


今、強い強い力で
握り合っているこの手は

君の頬が涙で濡れたとき
そっとぬぐう役目を果たそう。


俺のこの
頼りない細い両腕は

君を守る
盾であり続けよう。




……そう




―――――
―――




「――やめろっ!!」



君を守るよ。



「キャアァァーっ!!」



さくらを守る。



「人が轢かれたぞ!」
「救急車呼べ!」






……ずっと




守り続けるよ―――…。





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