「――きゃッ」


細い悲鳴が上がった。

俺は容赦なくサチコさんを押し倒し、柔らかな肉で形成された身体を、男の力で組み敷いた。


まんざらでもなさそうな表情で

俺の下の女が
目を伏せる。



「ハヤト…っ」

耳障りな声。


「ハヤ――」

黙れって。


お前じゃねーんだよ。
俺が聴きたい声は。


俺は客の唇を手のひらで押さえ、力ずくで貫いた。


違うんだよ。
お前じゃないんだ。


だけど


だけど



俺がしたいのも

こんな事じゃない……



俺は

ほんとアホだな。




お願いします。

誰か
俺を止めて下さい。


どこまでもバカすぎる
俺を止めて

殴って

そんでもう
埋めちゃって下さい。


俺の隙間を埋めてくれなんて難しい事は言わないから

いっそ俺ごと埋めちゃって下さい。



……でさ


出来ればその後


もう一度

さくらに
見つけてもらいたいなぁ……。