「リン、反論ねぇーよな?」


「……はい」



あたしは頷くしかなかった。


チィ先輩にはたくさん
お世話になってたから。


まあぶっちゃけ

チィ先輩もお姉ちゃんの
権力狙いだけど。



でも、チィ先輩は
信頼できるヒト、って

お姉ちゃんが言った。


その証拠に、あたしが
野郎殴ってサツに
連れてかれそうになったとき、

チィ先輩が身代わり出頭してくれた。


あの時あたし、

中卒で就職予定だったから
かなり助かった。




だからあたしは、
チィ先輩を信じてる。