「リンさぁ、そのミナって奴、
連れてきなよ。

マサルが呼んでるとか言ってさ?」


「それって……

ヤキ入れッスかぁ?」



チィ先輩は

オレンジの髪をかきあげて
ニヤッと笑う。




「私、そーいう女大嫌いなんだよね。

だからさ──親父に売ろうか」



「……マジ、すか?」



「マジマジ。

だってそーいう女は廻しても
チョーシ乗るもん。

自分は可愛いから
こんな目にあったー、って。

過去を餌にして可哀想な女
演出しやがる。マジ糞女だ」