そして天使は闇へ堕ちる



リュリュカはヴァイオレットが持っている華が妙に気になった


どこかで見たことある華だわ


何だったか一生懸命思い出そうとしていると、何かが落ちた音がした


いや、ヴァイオレットが倒れたのだった


「ヴァイオレット!!」

ヴァイオレットのそばに駆け寄ると、リュリュカは急に睡魔に襲われた


急に眠気が……


目に付いたのはあの白い華


思い出した。この華確か……


気づいた時には既に遅く、リュリュカの重くなった瞼は、リュリュカの意志とは異なって閉じられたのだった