そして天使は闇へ堕ちる



「……行ったかしら」


リュリュカは扉にへばりついて外の様子をうかがう


「ねぇリュリュカ。ここってなんだと思う?」


「何って……」


リュリュカは振り向いて部屋の中を改めて見た


するとそこは、神の部屋にも負けないくらい広い空間があった


黒い家具で統一された家具


花瓶に入った白い華


もっと奥にはキングサイズのベッド


「豪華な部屋。見てリュリュカ、綺麗な白い華があるわ」


ヴァイオレットは華に気がつき、花瓶から一本抜いて華の香りを楽しむ