そして天使は闇へ堕ちる



「そこの天使ら、俺たちについて来てもらうぞ」

牢の鍵を解くと、リュリュカとヴァイオレットの腕を掴んで、強引に牢から連れ出す


「は、離してっ!」


リュリュカは抵抗するが、悪魔の腕はびくともしない


「へへっ。それで抵抗してるつもりか?」


「大人しくついてこい。悪いようにはしないぞ?」


あっという間にリュリュカとヴァイオレットの腕を縛ると、長い階段を登りだした


どこに連れて行くつもりなの?


不安と恐怖だけリュリュカの心の中に募っていく

身体が震えていたのだろう、リュリュカを縛っている悪魔が笑い出した