だがゼロは何も言わない
「ま……」
「何も言うな!」
魔王。と、呼びかけようとすれば、ゼロは叫ぶようにリュリュカの言葉を遮った
「あなたに何があったの?」
「……何故そんなことを聞く?」
「それは……その、あなたの事を知りたいから……」
恥ずかしさを抑えてゼロの問いにリュリュカは精一杯答えた
つもりだったが――……
「興味本位か」
自嘲気味に鼻で笑い、リュリュカの顎をとらえて冷たく見下す
「ちがうっ!そうじゃなくて」
リュリュカは違うと訴えるが、ゼロは聞く耳持たない
ゼロはリュリュカが否定すればするほど表情を暗くさせていく

