そして天使は闇へ堕ちる



眠っている姿はとても可愛らしい。と、リュリュカは思った


しばらく見ていると、リュリュカはゼロの変化に気づいた


ゼロの息が乱れはじめ、汗が頬を伝っていた


うなされている


そう思ったリュリュカはゼロを起こそうとした


肩に手を当て、揺する


「起きて魔王」


リュリュカはゼロに呼びかけると、ゼロは閉じていた瞼をゆっくりと開く

「っ……!」


ゼロはリュリュカを見るなり、リュリュカの首を掴んでベッドへと押し倒した


「まお……んっ!」


起きあがろうとしたリュリュカだったが、ゼロに首を絞められ、再びベッドと身体を埋めた


そして首を強い力で締め上げられる


「はっ……」


ゼロの手首を掴み、離させようとするが、ビクともしない


「ま…おう……!」


必死に訴えようとするが締まる力が強くて声がうまく出ない


そんなリュリュカは苦しい中、ゼロの顔を見た


何かに怯えたような、そんな顔をしていた