そして天使は闇へ堕ちる



リュリュカはソファーへと近寄り、本をテーブルに置いて上着を持った


「これ、魔王が今日着ていたもの……だよね?」

でもどうしてここに?


周りをキョロキョロと見渡す


しかしゼロの姿はない


もしかして寝室かな?


足音をたてないようにゆっくりと歩いて寝室へと入った


案の定そこにはゼロがいた


片腕で目を覆うようにして、ベッドに寝そべっていた


「寝てるの?」


そっと近づいて顔を覗き込む


リュリュカの耳に規則正しい寝息が聞こえた


「寝てる……」


寝ているのを確認すると、リュリュカはベッドに乗ってゼロの隣に座った

そしてただ黙ってゼロを見つめていた