そして天使は闇へ堕ちる



「でね、リュリュカ。町は今、祭りの準備で大忙しなの。でも、とっても華やかで、素敵だったよ!」


「え?見たの?」


「城に来る途中にあるから」


ヴァイオレットはリュリュカの隣にある椅子に座り、リュリュカを肩を掴む


「絶対に行った方がいいよ!準備中でも商品とか売ってるし、お花とか綺麗にされてるし最高よ!」


「そうなの?ぜひ言ってみたいけど、魔王が……」


「どうせする事ないし私と行かない?陛下に私からお願いして許可もらってくるから!」


「でも……」


また外に出たら命を狙われる


あんな怖い思いはもうしたくない