「どうしたの?」
「はっ!じつは宮殿内に悪魔が侵入いたしまして、捕らえました」
「なに?悪魔をか?」
「はっ!どういたしましょうか」
そう告げられると、神は勢いよく身体を起こした
「ここにつれてこい!……いや、行く!まず直接会いに行く!」
神は兵士を押しのけて部屋を出て行こうとする
が、それを内官が遮るように扉の前に立ちふさがる
「なりません神様。天界へ悪魔が入ってくることはそう珍しくありませんが、宮殿に入ってきたのは初めてです!きっと神様のお命を狙いにきたに違いありません!!」
「しかし、もしかしたらリュリュカを知っているかもしれない。行かせてくれ内官。頼む」
じっと神は真剣な眼差しで内官を見下ろす
絶対に行かせない。と、内官も負けじと視線を送るが、神も譲る気はなさそうだ

