「だって変じゃない。興味がなくて、邪魔なら捨てる予定の女をどうして助けたりしたの?」


「……」


今度はゼロが黙る方だった


だがそれは何も言えずに黙るのではなく、何かに悩んでいるようだった


しばらくすると、腑に落ちないといわんばかりの顔を見せる


「助けに行った理由はわからない。お前の姿がないのを知ったら身体が勝手に動いていた」


「勝手に、動いていた?」


ゼロが何を言っているのか訳が分からなくて、リュリュカの目が点になる

「自分でも良く分かっていない。他人の事など気にしたことがない俺がわざわざ探しに行ったんだ」


「…………」


「何をしてても手に着かない。お前が気になって仕方ない」


「それって……どういう意味?」


リュリュカはゼロが言おうとする言葉の意味を慎重に尋ねる


ゼロが何を言うのかリュリュカは緊張して待つ


早くなる鼓動がうるさい