「なんだ?」


リュリュカの視線に気づくと、ティーカップを置いてリュリュカを見る


「いえ、別に」


「……変な女だ」


呆れたように眉を寄せるゼロ


「変なのは魔王の方よ」

そう小さくリュリュカはぼそりと呟いた


「何故俺が変なんだ」


「聞こえてたの!?」


聞こえないようにちゃんと小さく呟いたはずが、ゼロにはしっかり聞こえてしまったらしい


「で、何故俺が変なんだ?」


ゼロは肘をついて、手に顔を乗せる


「……それは色々よ。天使なんかを妻に迎えるとか」


「安心しろ。邪魔になれば捨てる」


「そこから変よ」


「どこが変だ?」


どこって……


もしかしてからかわれてるの?