リュリュカは出され紅茶に好みの量のミルクを入れてから一口口につけた
ゼロはというと自分から準備しろと命じたのに、まったく手につけずに放置していた
「魔王は飲まないの?」
「……今はいい」
「何しに来たのよ」
「お前がいて欲しそうな顔をしてたからだ」
「その話はもういいです……」
リュリュカは恥ずかしさのあまり声が段々小さくなっていった
そして紅茶を飲み干していく
「よく飲むな。好きなのか?」
「……嫌いではないけど」
「そうか」
そう言うとゼロはティーカップに手を伸ばす
砂糖やミルクを一切入れずに飲んでいく
本当に王族なのだと思わせるほどその仕草は綺麗で、リュリュカは不覚にも見とれてしまった

