そして天使は闇へ堕ちる



邪魔な窓を割って、ゼロは下へ飛び降りた


落ちたガラスの破片を踏み潰してシェゾに近寄る

「やぁ陛下。気分はどうだい?」


特に気にする様子のないシェゾは、ゼロに微笑みかける


気分はどうだ?笑わせる

「なぜ部屋から出ている」


「息抜きだよ」


「息抜き?部屋から出るなと命じたはずだ」


「ご立腹だね。けどもうしないよ」


シェゾは楽しそうにそう言って、ゼロ肩を軽く叩く

そのまま立ち去ろうと一歩を踏み出すところのシェゾの肩をゼロが掴んでこちらに向かせた


そして乱暴に胸ぐら掴んでシェゾを睨みつける


「あそこで何をしていた」


唸るように問うと、一瞬シェゾの顔から笑顔が消えた


だがすぐにいつも通りの笑みを見せる


少し戸惑いの色を見せて