そして天使は闇へ堕ちる



ゾノは散らばった書類を慌ててかき集める


「と、もっと丁寧に置けよ」


わさわさとかき集めて抗議するが、気にする様子もなく、ゼロは部屋を出て行こうとする


「ちょ、どこに行くんだ!まだ6時じゃないぞ!?」


「すぐ戻る」


そう言い残すと、ゼロは部屋を出て行ってしまった


部屋に一人残されたゾノは、ゼロが投げ捨てた書類を整える


おそらく先代のとこだ


あの一件があってから陛下は王妃様を気にかけている


だから王妃様に害を与えた先代の様子見をしに行くんだろう


何も起こらなければいいんだが


「よし。残りを終わらせるか」


残りの仕事に手をつけると、黙々と終わらせていった