そして天使は闇へ堕ちる



「あ、これは噛まれたから」


「噛まれた?あいつにか?」


仮面を外し、横目でリュリュカを見る


リュリュカには顔は見えなかったが、その声は怒りを含んでいた


「あいつってシェゾ、だよね」


「あんなのが二人もいてたまるか。で、あいつにやられたんだな?」


「それは……」


もう思い出したくもない出来事だった


無理やり噛まれて無数の悪魔に追い込まれて


本当に恐ろしかった


あの追い込まれた感覚、緊張感


自分を見る悪魔の目はおぞましい


そして何より、自分の所為でまた一人死んでしまった