そして天使は闇へ堕ちる



「とっても綺麗……」


ゼロは花に見取れているリュリュカを降ろす


降ろされたリュリュカは瞳の端についた涙を拭おうとすると、ゼロに手首を掴まれた


「それで?なぜ城からでた?」


「……」


「言え」


ゼロはリュリュカの顎を捕らえ、真っ直ぐにリュリュカの瞳を見つめる


強い視線にリュリュカは目を離す事が出来ない


「…………ご、ごめんなさい」


「俺は出た理由を聞いているんだが?」


「……ごめんなさい」


「だから…………はぁ、もういい」


ゼロはため息をつくと、リュリュカから離れてその場に座った


居たたまれないリュリュカはゼロに背を向けて座る


「魔王、私は「血の匂いがする」


リュリュカの言葉を遮るようにそうゼロは呟いた