バキッ
骨の折れる音が静かに響き渡れば、女は悲鳴を上げて痛みを訴えた
逃げようにも逃げられない女は、もう片方の手で必死に抵抗するものの、その抵抗も虚しいだけ
「これだけで済むと思うな」
そう言い放つと、ゼロは捕らえていた手を離して思い切り女の首を締め付けた
「消えろ」
ぶわっと女の身体は炎に包まれ、勢いよく燃えていく
ゼロの手から解放されれば、崩れ落ちるよう地面倒れ込む
炎の勢いは強く、消える気配はない
「次は誰だ?」
ぎろりと他の悪魔たちに睨みつける
悪魔たちは低く唸り、気まずそうに当たりをキョロキョロと視線を泳がす
彼らは目の前にいる者が危険である事に本能で感じ取ったのだ
ゼロは悪魔たちの弱気な態度に鼻で嘲り笑う
「殺す価値もないな。……行くぞ」
ずって固まっていたリュリュカの身体を横抱きにすると、ゼロは背中から漆黒の羽根を広げた
リュリュカは抵抗もなく、黙ってゼロの首に手をまわした

