そして天使は闇へ堕ちる



「ははっ。この娘、震えてるじゃない」


「そんなことはどうでもいいから早く喰っちまおうぜ」


女の後ろに立つ男がそう言えば、次々に彼の意見に賛同し始める


それに女は仕方ないと云わんばかりのため息をこぼすと、声を大にして叫んだ


「わかった!じゃぁ頂きましょう。けど、全員に行き渡るように頂いてよ!」


彼女の言葉を合図に悪魔たちはリュリュカへと近づく


「こないで!」


目を閉じてその場にしゃがみ込む


こんなことをして助かるとは思っていない


けどリュリュカは立つことも出来ないくらい怯え、現実から目を背けてしまった


お願い、誰か助けて




神様……















魔王!!