「 … 何度も言わせんなよ
言い慣れてないんだからさ 」
「 … な… ちょっ…
な、なんで知ってる?! 」
「 …そうでもなければ
あんな怠い、死にそうな時に
わざわざこんな所まで来るわけないだろ 」
「 ―――… ボ… 俺は… 」
「 …"お父さんはスキャンダル狙いの
悪い人達に騙されたんだ"って
母さんが言ってた
酔っ払って起きたら
横に女が寝てたんだろ? 」
「 ――… 」
「 … "あの人は、お酒弱いの
それでそんなの無理なの
ずっと一緒にいたからわかる
それなのに勝手に責任感じて
姿消すとか、ばーかばーか"ってさ 」
「 ――… 」
「 今も、一人でいるよ
親父と新婚旅行に行くはずだった
オーロラの見える家に、ずっと住んでる 」
「 ――……… 」
「 … 泣いてないで、支度しなよ
ロボットなら十五分くらいで着くし
今からもう一回、プロポーズの台詞
原稿用紙にまとめて、考えておいたら? 」


