雲の波間 …… 違う 花畑だ 砂漠の国の 青空みたいな 真上を向くほど、黒くなっていく空 ガラス越しの太陽は、長い 放射状の光 雲を養分にしているらしい 真っ白い花が、一面に咲いてて そんな風景のど真ん中 … もうあんまり「木」には見えない 斜めになった、巨大な幹 丸く膨らませた、その中心には 赤い 脈動 無数に延びる枝は 昆虫の羽みたいに、大きく開いていて その所々に、シダの種みたいな 赤い球が いくつも付いてる 根は ――――― 「 ――… 船を くわえ込んでる 」