ゴトゴト鳴ってる、線路の音 天井からぶら下がった吊り革と ちょっとHな広告が ゆらゆら 窓から見える外は 真っ暗 雨は止んで 窓を走って行った水玉も いつの間にか乾いたけど 空は、雲におおわれているらしく 星はひとつも見えなかった 「 ―― どうするよ ハザマくん 」 「 えっ… 」 「 次は都心 繁華街としては、一番でっけえ駅だ 」 「 あ… 寄って下さい!お願いします スプレー缶も、もう一本しか 残りがないので 」 「 ――… おうよ 」