空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜







ゴトゴト鳴ってる、線路の音

天井からぶら下がった吊り革と
ちょっとHな広告が ゆらゆら

窓から見える外は 真っ暗





雨は止んで
窓を走って行った水玉も
いつの間にか乾いたけど
空は、雲におおわれているらしく
星はひとつも見えなかった





「 ―― どうするよ ハザマくん 」



「 えっ… 」



「 次は都心

繁華街としては、一番でっけえ駅だ 」



「 あ… 寄って下さい!お願いします

スプレー缶も、もう一本しか
残りがないので 」



「 ――… おうよ 」