空色新聞社 〜アイを叫ぶ15のボクら〜






そう言って 駅長さんが上げた顔は



初めてボクが、この駅に降りて

… 来た事もないのに
懐かしい気持ちがあふれて
それと同時に
どんな風に、歩けばいいんだろう

期待と不安
両方を抱えた思いに



"どうしました?"



親切に声をかけてくれた
あの日、そのままの笑顔






「 三人とも!

列車を動かすなら、こっちだ!! 」





「 ――― ヨッチャン!! 」



「 ヨッチャン先生! 」





細い廊下の奥、T字路
白衣を着たヨッチャン先生が
一生懸命、こちらに手を振る