二葉が先に口を開いた。 置かれたのは『prince&night』の試作品ペアリング。 「どういうことだ」 「あの日。2年前のあの日。パーティーで出会った」 「ああ」 「俺はこれを見て、ポスターの女だと知った」 「……で、脅したってワケか」 なるほど、な。 いくら問い詰めても アイツは理由を言わなかったハズ…… 「それだけじゃねぇ」 「あ?」 「俺はお前に……お前の親父に復讐しようとした」